“わらづか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
藁塚75.0%
藁束25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
剣（つるぎ）の池（いけ）のほうに出て、それから藁塚（わらづか）のあちこちに堆（うずたか）く積まれている苅田のなかを、香具山（かぐやま）や耳成山（みみなしやま）をたえず目にしながら歩いているうちに、いつか飛鳥川のまえに出てしまいました。
大和路・信濃路 (新字新仮名) ／ 堀辰雄(著)
むろん官邸の一室で、十時過（すぎ）に勝手口から案内されたもんだが、思いもかけない藁塚（わらづか）産業課長が同席して、吾輩と友吉おやじの視察談を、夜通しがかりに聞き取ってくれたのには感謝したよ。
爆弾太平記 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)
霜除（しもよけ）に丹精した、御堂のような藁束（わらづか）の中に、早や小指ほどなが一体。
わか紫 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)