“晩涼”の読み方と例文
読み方割合
ばんりょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思い上がった主顔あるじがおを目に見るような気がされてくる。だが、ただ晩涼ばんりょうの川風と、庭のほたるだけは、いささか、それをなぐさめるに足るものだった。
早夕飯のあと、晩涼ばんりょうに草とりして居た彼は、日は暮れる、ブヨは出る、手足を洗うて上ろうかとぬれ縁に腰かけた。其時門口から白いものがすうと入って来た。彼はじいと近づくものを見て居たが
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
晩涼ばんりょうに池のうきくさ皆動く
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)