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晩涼
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ばんりょう
ふりがな文庫
“
晩涼
(
ばんりょう
)” の例文
思い上がった
主顔
(
あるじがお
)
を目に見るような気がされてくる。だが、ただ
晩涼
(
ばんりょう
)
の川風と、庭の
蛍
(
ほたる
)
だけは、いささか、それをなぐさめるに足るものだった。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
早夕飯のあと、
晩涼
(
ばんりょう
)
に草とりして居た彼は、日は暮れる、ブヨは出る、手足を洗うて上ろうかとぬれ縁に腰かけた。其時門口から白いものがすうと入って来た。彼はじいと近づくものを見て居たが
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
晩涼
(
ばんりょう
)
に池の
萍
(
うきくさ
)
皆動く
五百句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
ただ
晩涼
(
ばんりょう
)
の風がそろそろ
葛西
(
かさい
)
ヶ
谷
(
やつ
)
にも冷たくなり出していたのである。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
晩
常用漢字
小6
部首:⽇
12画
涼
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
“晩”で始まる語句
晩
晩餐
晩方
晩酌
晩食
晩飯
晩秋
晩春
晩餐会
晩稲