“晩春”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばんしゅん38.5%
はるさき30.8%
ばんしゆん23.1%
おそはる7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうちに、晩春ばんしゅんのながい日もくれかけました。けれど林太郎は、それも知らずにしろ公と遊んでいると、おっかさんがそこへでてきて
あたまでっかち (新字新仮名) / 下村千秋(著)
山田と伊沢は四時ごろになって寺を出た。晩春はるさきの空気がゆるんでもやのような雨雲が、寺の門口かどぐちにある新緑のこずえに垂れさがっていた。
雨夜続志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
さはいへ大麥の花が咲き、からしの花もとなる晩春ばんしゆんの名殘惜しさは青くさい芥子のうてなや新らしい蠶豆そらまめの香ひにいつしかとまたまぎれてゆく。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
晩春おそはるにごりおもたき靄のうち
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)