“ばんしゅん”の漢字の書き方と例文
語句割合
晩春100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
晩春ばんしゅんの夜、三こく静寂せいじゃくやぶって、とつ! こぶ寺うらに起る剣々相摩けんけんそうまのひびきだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ほおをかぜも、さむくはなかったのであります。あたりをまわすと、いつのまにか、晩春ばんしゅんになっていました。
百姓の夢 (新字新仮名) / 小川未明(著)
雅人がじん住居すまいでもありそうな茅葺かやぶきの家、かけひの水がにわさきにせせらぐ。ここは甲山こうざんおくなので、晩春ばんしゅんの花盛夏せいかの花、いちじにあたりをいろどって、きこまれた竹のえんちりもとめずにしずかである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)