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晩春
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はるさき
ふりがな文庫
“
晩春
(
はるさき
)” の例文
山田と伊沢は四時
比
(
ごろ
)
になって寺を出た。
晩春
(
はるさき
)
の空気が
緩
(
ゆる
)
んで
靄
(
もや
)
のような雨雲が、寺の
門口
(
かどぐち
)
にある新緑の
梢
(
こずえ
)
に垂れさがっていた。
雨夜続志
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
閨秀
(
けいしゅう
)
画家の伊藤美代乃女史は、秋田の出身であるが、その女史が小さい時、それは
晩春
(
はるさき
)
の事であった。
虎杖採り
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
東海道になったその街には
晩春
(
はるさき
)
の
微陽
(
うすび
)
が
射
(
さ
)
していた。それは
午
(
ひる
)
近い
比
(
ころ
)
であった。
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
彼には
五歳
(
いつつ
)
になる女の子があって、悪漢のお
祖父
(
じい
)
さんが、非常に可愛がっていたから、それからさきへやったのだ、むせむせする
晩春
(
はるさき
)
のことだ、その小供が二階の窓の下で遊んでたから
雨夜草紙
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
“晩春”の意味
《名詞》
晩 春(ばんしゅん)
春の終りの頃。5月後半から6月上旬の梅雨入り前までの時期を指し、初夏の時期とも重複する場合も多い。
陰暦三月。
(出典:Wiktionary)
晩
常用漢字
小6
部首:⽇
12画
春
常用漢字
小2
部首:⽇
9画
“晩”で始まる語句
晩
晩餐
晩方
晩酌
晩食
晩飯
晩秋
晩餐会
晩稲
晩夏