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晩春
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ばんしゆん
さはいへ大麥の花が咲き、からしの花も
實となる
晩春の名殘惜しさは青くさい芥子の
萼や新らしい
蠶豆の香ひにいつしかとまたまぎれてゆく。
理くつっぽくいへば、
和歌山を
出て
遠江までの
間に、
旅ごろもがわゝけるといふ
程のこともあるまいし、また
早春に
出たのが
晩春になつたといふ
程のこともありますまい。
“晩春”の意味
《名詞》
晩 春(ばんしゅん)
春の終りの頃。5月後半から6月上旬の梅雨入り前までの時期を指し、初夏の時期とも重複する場合も多い。
陰暦三月。
(出典:Wiktionary)