“薺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なずな93.3%
なづな6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何です、これは、と変な顔をして自分が問うと、鼠股引氏が、なずなさ、ペンペン草も君はご存知ないのかエ、と意地の悪い云い方をした。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
真後まうしろせりなずなとあり。薺は二寸ばかりも伸びてはやつぼみのふふみたるもゆかし。右側に植ゑて鈴菜すずなとあるはたけ三寸ばかり小松菜のたぐひならん。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
うしてあひだはる彼岸ひがん日南ひなた垣根かきねには耳菜草みゝなぐさその雜草ざつさういきほひよくだして桑畑くはばたけ畦間うねまにはふゆしたなづな線香せんかうやうたうもたげて、さき粉米こごめはなあつめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)