“雜草”のいろいろな読み方と例文
新字:雑草
読み方割合
ざつさう57.1%
ざつそう14.3%
あらくさ14.3%
あらぐさ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のぞくと、やまさかひにした廣々ひろ/″\としたにはらしいのが、一面いちめん雜草ざつさうで、とほくにちひさく、こはれた四阿あづまやらしいものの屋根やねえる。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
てゐる旅行りよこう着物きものが、わゝけるほどにはやはるたびも、すでに春深はるふかくなつて、道傍みちばた雜草ざつそうのようにいてゐる野茨のばらはなが、にほつてかんぜられる、といふ意味いみです。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
雜草あらくさも交へずあらんを、淺川や礫がなかに、葉も花も見るに淋しゑ、眞少女よ笑みかたまけて、虚心たぬしくあらめと、母なしに汝が淋しゑ、見る心から。
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
唐茄子は廣葉もむなし雜草あらぐさの蚊帳釣草も末枯にして
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)