雜草ざつそう)” の例文
新字:雑草
てゐる旅行りよこう着物きものが、わゝけるほどにはやはるたびも、すでに春深はるふかくなつて、道傍みちばた雜草ざつそうのようにいてゐる野茨のばらはなが、にほつてかんぜられる、といふ意味いみです。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
こと二番にばんめのうたなどになると、ほとんど、只今たゞいまひとつくつたものか、とうっかりおもはれるようなおさくであります。まづ普通ふつうひとならば、のない雜草ざつそうはななどはみません。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
ところがこの門院樣もんいんさまは、その雜草ざつそうはな興味きようみつてゐられます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)