“雜沓”のいろいろな読み方と例文
新字:雑沓
読み方割合
ざつたふ75.0%
ざつたう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸の賑ひを集め盡したやうな淺草の雜沓ざつたふは、この意味もなく見えるさゝやかな事件を押し包んで、活きた坩堝るつぼのやうに、刻々新しいたぎりを卷き返すのです。
ひがしもんからはひつて、露店ろてん參詣人さんけいにんとの雜沓ざつたふするなかを、あふひもんまく威勢ゐせいせた八足門はつそくもんまへまでくと、むかうから群衆ぐんしうけて、たか武士ぶしがやつてた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
このんで見んこと則ち眼の毒なる可し又花のもと醉人すゐじん騷客さうかく所狹ところせまきまで雜沓ざつたうすれば喧嘩けんくわ口論間々まゝありて側杖打るゝ人もあり然るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それが、非常ひじやうひと雜沓ざつたうする、江戸えど十字街じふじがい電車でんしや交叉點かうさてんもあるし、大混雜だいこんざつなか有樣ありさまなんです。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)