“ざつたう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雑鬧40.0%
雜沓40.0%
雑閙20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あふげば農作物の虫害が除かれ病人は平癒するといふのでこれを受ける者が雑鬧ざつたうする。
府中のけやき (新字旧仮名) / 中勘助(著)
それが、非常ひじやうひと雜沓ざつたうする、江戸えど十字街じふじがい電車でんしや交叉點かうさてんもあるし、大混雜だいこんざつなか有樣ありさまなんです。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ある時、上京するために大阪駅のプラットホームまで来ると、雑閙ざつたうのなかに一人の妙な男が立つてゐた。乗り降りの客が忙しく動いてゐる中に、ひとり懐手をしてぽかんと突つ立つてゐるのだ。
聴雨 (新字旧仮名) / 織田作之助(著)