“ざつたふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雑沓40.0%
雜沓33.3%
雜遝13.3%
6.7%
雑遝6.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どの街も雑沓ざつたふして居たが王宮の内庭うちにはを横断してステフワンへ抜けるあひだことに甚だしかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
避暑客の込合ふ季節なので、停車場は可也かなり雑沓ざつたふしてゐたが、さうして独りで旅をする気持は可也心細かつた。
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
大通へ出ると、毎朝屹度山の手の方の製絲工場の汽笛が鳴ツて、通は朝の雜沓ざつたふを極めてゐる。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
江戸の賑ひを集め盡したやうな淺草の雜沓ざつたふは、この意味もなく見えるさゝやかな事件を押し包んで、活きた坩堝るつぼのやうに、刻々新しいたぎりを卷き返すのです。
今まで列を成したりし馬車は漸く亂れて、街上の雜遝ざつたふは人聲の噪しさと共に加はり、空の暗うなりゆくを待ち得て、人々持たる燭に火を點せり。
異國人ことくにびとにて此祭見しことなきものは、かゝる折の雜遝ざつたふを想ひ遣ること能はざるべし。
要するに此半年ばかりの間に、絃誦洋々げんしようやう/\の地が次第に喧噪けんさうと雑ざつたふとを常とする工場こうぢやうになつてゐたのである。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しかし既に昔日の雑遝ざつたふの面影をば留めない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)