“坩堝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
るつぼ98.6%
かんか1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、こういう侍もあれば、また、奥村助右衛門のような侍もいてこそ、武門も人間社会の外ではない種々相しゅじゅそう坩堝るつぼだと云い得よう。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここ数旬にして帝都は挙げて睡魔の坩堝るつぼと化し、黒死病の蔓延によって死都と化した史話の如く、帝都もそのてつを踏むおそれなしとしない
睡魔 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
時代の坩堝かんかとしての『青鞜』は、主宰である平塚らいてうの生活の変化をもこめて、巻を重ねるにつれて推移した。
婦人と文学 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)