“るつぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
坩堝97.2%
鎔坩1.4%
坩壺1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここ数旬にして帝都は挙げて睡魔の坩堝るつぼと化し、黒死病の蔓延によって死都と化した史話の如く、帝都もそのてつを踏むおそれなしとしない
睡魔 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
「スメルトクルース、つまり鎔坩るつぼのことだ、鉱物をかす鎔坩のことを書いてある和蘭オランダの原書だ」
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「別に面白いというべきものではない、ただ鉄をかす方法が書いてあるのだ。イギリスの鎔坩るつぼは鋼鉄を鎔かすことができるとか、イプセルとはどうだとかいうことが書いてあるのだ」
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
小生も全たくまよひました。而して愚かな狂熱の坩壺るつぼの中に一切の智慧も理性も哀楽も焼け爛らして了つたのです。
わが敬愛する人々に (新字旧仮名) / 北原白秋(著)