“かんか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カンカ
語句割合
干戈36.3%
看過15.0%
轗軻8.8%
寛仮7.5%
鰥寡7.5%
坎坷3.8%
管下2.5%
閑暇2.5%
2.5%
坩堝1.3%
(他:10)12.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗教類似の信仰に夢中になって家族を泣かせるおやじもあれば、あるいは干戈かんかを動かして悔いない王者もあったようである。
コーヒー哲学序説 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
これまで合衆国他邦と会盟いたし候儀もこれあり候えども、右は干戈かんかを用い候儀はこれなく、条約をもって相結び候事に御座候。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この点については我輩わがはいも氏の事業を軽々けいけい看過かんかするものにあらざれども、ひとあやしむべきは
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
特に、「妻呼びたてて辺に近づくも」、「沖浪高み己妻ばふ」の句は、なかなか佳いものだから看過かんかしない方がよいとおもう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
孔子の饑餓きがくるしめられしことあるも、孟子まうし轗軻かんか不遇に終りしも、帰する所は同一理なり。
罪過論 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
食卓にては彼多く問ひて、我多く答へき。彼が生路はおほむね平滑なりしに、轗軻かんか数奇さくきなるは我身の上なりければなり。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
男子の遊蕩を寛仮かんかして妻妾の併存を認容するのも、男女道徳以上に血統を重視する家族制度の特権であるのです。
激動の中を行く (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
女の再婚は大抵やむをえない事として現に寛仮かんかせられ、もしくは正当の事としてその父兄が強いるほどである。
鏡心灯語 抄 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
いて鰥寡かんか孤独こどく愛恤あいじゅつする等のおのずから現時の国家社会制を実践したるもの一にして足らず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
総督の進発については、沿道にある八十歳以上の老年、および鰥寡かんか、孤独、貧困の民どもは広く賑恤しんじゅつする。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
表街の人道にてこそ沙をも蒔け、すきをも揮へ、クロステル街のあたりは凸凹坎坷かんかの處は見ゆめれど、表のみは一面に氷りて、朝に戸を開けば飢ゑ凍えし雀の落ちて死にたるも哀れなり。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
実隆の立身は実隆の思い通りに行かないとしても、はなはだしく坎坷かんか不遇を歎じなければならぬほどでないことは、上文に述べたごとくであるのみならず、実隆は他の公卿に比して天顔に咫尺しせきする機会が多かった。
ねんこのかた、地方自治体ちほうじちたいはようようゆたかになったので、その管下かんか病院びょういん設立たてられるまで
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「さらば、笠置かさぎへ。……幸い、笠置は、この聖尋のあずかる管下かんかの寺でもござりますれば」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
閑暇かんかな地位へお退きになった現今の院は、何事もなしうる主権に離れた寂しさというようなものをお感じにならないであろうか、自分であれば世の中が恨めしくなるに違いないなどと思うと心が苦しくて
源氏物語:17 絵合 (新字新仮名) / 紫式部(著)
それで多量の閑暇かんかをもてあましたらしい夫人は、間もなく健康を恢復かいふくして更生こうせいの勢いものすごく社会の第一線にのりだして行った柿丘秋郎の関係している各種の社会事業に自らすすんで、世話役をひきうけたのだった。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
たすきをかけて赤いかんか結つて
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
あなたの かんか
十五夜お月さん (旧字旧仮名) / 野口雨情(著)
時代の坩堝かんかとしての『青鞜』は、主宰である平塚らいてうの生活の変化をもこめて、巻を重ねるにつれて推移した。
婦人と文学 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
そこで孔明の歿した翌年すなわち蜀の建興十三年にはどんなことがあったかというに、蜀軍の総引揚げに際し、桟道さんどうけんで野心家の魏延ぎえん誅伐ちゅうばつした楊儀も、官をがれて、官嘉かんかに流され、そこで自殺してしまった。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしなどは随分ずいぶん我執がしゅうつよほうでございますが、それでもだんだん感化かんかされて
また大変たいへん守護霊しゅごれい感化かんか
我が主、まこともっ感荷かんかす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
愈々いよいよこの葬列が繰り出すと、同時に棺舁かんかきの六人ばかりの口から念仏の声が前後相呼応して高らかにとなえ出される。
まるで虚空蔵様こくうぞうさま化物ばけもの見たようなお医者さまで、みゃくって薬と云っても、漢家かんかの事だから、草をむしったような誠に効能きゝめの薄いようなものを呑ませるうち
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
看花七絶 看花かんか 七絶しちぜつ
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
こは絶對の上より瞰下かんかしての事なり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
りうものどころかしろうとに寫眞しやしんなどうつせるものではないといふやうなかんかへのある時だいだつた。
商業を廃して間暇かんかを得た陸のもとへ、稲葉の未亡人は遊びに来て、談はたまたま長唄の事に及んだ。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
昔、秦の商鞅しょうおうは自分の制定した法律のために関下かんかやどせられず、「嗟乎ああ法をつくるの弊いつここに至るか」と言うて嘆息したということであるが、明治の黒川真頼博士は自ら考案した制服のために誤って司直壇上にあがめられた。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)