“みの”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミノ
語句割合
蓑32.5%
美濃23.9%
実11.7%
簑11.1%
稔5.3%
熟3.1%
見逃2.8%
實1.7%
見遁1.7%
巳之1.1%
簔0.8%
美野0.8%
穣0.6%
箕0.6%
三野0.3%
箕曲0.3%
登0.3%
看過0.3%
秋0.3%
美乃0.3%
美努0.3%
美嚢0.3%
身伸0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうどその夜は、小雨でもあったので、長兵衛は、蓑(みの)、笠(かさ)にすがたを包み、城下端(はず)れのなまず橋を西へ、高台寺道(こうだいじみち)をいそぎかけた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして伊吹山(いぶきやま)の背や、美濃(みの)の連山を去来するその黒い迷雲から時々、サアーッと四里四方にもわたる白雨が激戦の跡を洗ってゆく。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——左大臣家へ、参られたら、忠平公へ、よろしくお伝え申しあげてくれい。春秋の実(みの)り物や、四時のお便りは欠かしていないが」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
己(おのれ)一人ひろゝ簑(みの)を頭(かしら)より被(かぶり)り(ひろゝは山にある艸の名也、みのに作れば稿よりかろし、猟師常にこれを用ふ)穴にそろ/\と這(はひ)入り
稔(みの)りの秋は、秀吉に来たのである。秀吉はこの夏、大きな収穫をやった。それは、関白(かんぱく)となり、初めて、豊臣姓(とよとみせい)を創(た)てたことである。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
穀物はすでに熟(みの)りきって、今にも刈り取られるのを待っているように見えた。田では早稲(わせ)は刈り終られ、今や中手の刈り入れで百姓は忙しそうに見えた。
田舎医師の子 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)
「そりゃちゃんと睨(にら)んであります。あんな品は盗っても、売るのに六ヶしいから見逃(みの)がして置くものの、盗ろうと思やお茶の子でさあ。」
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
恐らくその爭鬪(さうとう)は一生(いつしやう)續きませう。けれども秋々(あき/\)の實(みの)りは、必(かなら)ず何ものかを私に齎(もたら)してくれるものと信(しん)じてゐます。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
「ウワーッ、荒熊だ荒熊だ!」「熊と相撲を取るんだな」「見遁(みの)がせねえぞ見遁がせねえぞ!」見物は一度に喝采した。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
若者頭の巳之(みの)さんが煙管(きせる)をくわえたまま言った。兵さんは実際強かった。
あまり者 (新字新仮名) / 徳永直(著)
余談ではあるが、先日田舎(いなか)で農夫の着ている簔(みの)を見て、その機構の巧妙と性能の優秀なことに今さらに感心した。
日本人の自然観 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
東西手切れとならば、軍勢を率いて先ず美野(みの)青野ヶ原で敵を迎えるのだ。しかし、それは東軍と決戦するのではなく、かるくあしらって、瀬田へ引き取るのだ。
真田幸村 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
若し仮に指導者の立場に立つことがあるとしたら、彼は一切の、功利的な目標をその本来の位置に引き下げ、徹頭徹尾、「美しき村」としての饒(ゆた)かな穣(みの)りをあげてみせようと思つてゐる。
荒天吉日 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
「姿(すがた)隱(かく)れて出(で)て見(み)れば、何(なに)知(し)るまいと思(おも)だろが、俺(お)れは其(そ)の身(み)の處(ところ)へは、日日(ひにち)毎日(まいにち)ついてるぞ、雨(あめ)は降(ふ)らねど箕(みの)に成(な)り、笠(かさ)に成(な)りてよ……」と巫女(くちよせ)の聲(こゑ)は前齒(まへば)の少(すこ)し缺(か)けたにも拘(かゝは)らず
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ここに天皇、三野(みの)の國の造の祖、大根(おほね)の王八が女、名は兄比賣(えひめ)弟比賣(おとひめ)二孃子(ふたをとめ)、それ容姿麗美(かほよ)しときこしめし定めて、その御子大碓(おほうす)の命を遣して、喚(め)し上げたまひき。
中日賣の命の御子、木(き)の荒田の郎女、次に大雀(おほさざき)の命四、次に根鳥(ねとり)の命三柱。弟日賣の命の御子、阿部の郎女、次に阿貝知(あはぢ)の三腹(みはら)の郎女、次に木の菟野(うの)の郎女、次に三野(みの)の郎女五柱。
箕曲(みの)神社とて、当社に獅子頭一口あり、毎年正月十五六七の三日間、御頭の神事といふあり、土人その社の神体の如く崇敬す。
獅子舞雑考 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
そして、これらのうちに二つの関心すべきことがある、(A)は宇治山田市字箕曲(みの)の神事であるが、「勢陽五鈴遺響」に
獅子舞雑考 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
それは寛正の頃、東国大(おおい)に旱魃(かんばつ)、太田道灌(おおたどうかん)江戸城にあって憂い、この杉の森鎮座の神にお祷(いの)りをした験(しるし)があって雨降り、百穀大に登(みの)る。
そうなると、あるいは僕の思い過ぎかもしれませんが、その中で輝いている凄惨な光をどうして看過(みの)がす訳にゆきましょうか、ああ、心臓は右に。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
□三月上巳の節句とて往来し、艾糕(くさもち)を作て餉(おく)る、石竹・薔薇(ろうさばら)・罌粟(けし)倶(とも)に花咲く、紫蘇生じ、麦秋(みの)り虹(にじ)始て見ゆ。
見付けたのは、人もあろうに、隣に住んでいる大工の金五郎の娘お美乃(みの)。
ここを以ちて、驛使(はゆまづかひ)三を四方(よも)に班(あか)ちて、意富多多泥古(おほたたねこ)といふ人を求むる時に、河内の美努(みの)の村四にその人を見得て、貢(たてまつ)りき。ここに天皇問ひたまはく、「汝(いまし)は誰が子ぞ」と問ひたまひき。
同国東部の美嚢(みの)郡などでは、迷子は狐でなく狗賓(ぐひん)さんに隠されたというが、やはり捜しにあるく者の中一人が、その子供の常に使っていた茶碗(ちゃわん)を手に持って、それを木片をもって叩いてあるいた。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
と、亀次郎は、縁がわから身伸(みの)びして、市十郎の倚(よ)っている机の上をのぞきこみ
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)