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見遁
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みの
ふりがな文庫
“
見遁
(
みの
)” の例文
「いいえ、
不可
(
いけ
)
ません。御前様のおっしゃりつけです。どうしても御連れ申します。」「そうはいわずに
見遁
(
みの
)
がしておくれ、頼むわねえ。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ウワーッ、荒熊だ荒熊だ!」「熊と相撲を取るんだな」「
見遁
(
みの
)
がせねえぞ見遁がせねえぞ!」見物は一度に喝采した。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「よせ」と、小川は鋭く通訳あがりを
睨
(
にら
)
んだ。主人はどっしりした体で、
胡坐
(
あぐら
)
を
掻
(
か
)
いて、ちびりちびり酒を飲みながら、小川の表情を、
睫毛
(
まつげ
)
の動くのをも
見遁
(
みの
)
がさないように見ている。
鼠坂
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「もし役に立つ武士なら、山賊の手下の吾々が、このように大奥へ通るのを
見遁
(
みの
)
がしておく訳はない」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
強
(
しい
)
て敵に内通をしたとはいはん、が、既に国民の国民たる精神のない奴を、そのままにして
見遁
(
みの
)
がしては、我軍の元気の消長に関するから、
屹
(
きっ
)
と改悟の点を認むるか
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
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強
(
しい
)
て敵に内通をしたとは謂わん、が、既に国民の国民たる精神の無い奴を、そのままにして
見遁
(
みの
)
がしては、我軍の元気の消長に関するから、きっと改悟の点を認むるか
海城発電
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
遁
漢検準1級
部首:⾡
13画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当