「荒天吉日」とは、別にたしかな出典のある言葉ではなく、ふと思ひついて、こんな標題にしたのである。読んで字の如く、天気が悪くてしかも目出たい日といふ意味、いはゆる神風の吹く日などは、その最も著しい例であらう。 しかし、私は、この物語のなかで、 …
著者 | 岸田国士 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「中部日本新聞」1944(昭和19)年3月18日~28日、30日、31日、4月1日~26日、28日、29日、5月1日~7月18日、7月20日~8月31日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約5時間47分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約9時間38分(300文字/分) |