“太田道灌”の読み方と例文
読み方割合
おおたどうかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは寛正の頃、東国おおい旱魃かんばつ太田道灌おおたどうかん江戸城にあって憂い、この杉の森鎮座の神においのりをしたしるしがあって雨降り、百穀大にみのる。
急がずば湿れざらましを旅人の、あとより晴るる野路の村雨むらさめ——太田道灌おおたどうかんよく詠んだとは、まったく此の事であった。近年こんな夕立はめったにない。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
だからこの武蔵野の草分けは、江戸太郎でもなし、太田道灌おおたどうかんでもないし、徳川家康でもないということになる。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)