“道灌堀”の読み方と例文
読み方割合
どうかんぼり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今朝も的場まとばで一汗しぼって、本丸の道灌堀どうかんぼりからお駕台かごだいの附近へ、早咲きの梅を見ながら歩いてきた吉宗、ごつい木綿の平服に結城ゆうきはかまをつけ
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紅葉山もみじやまの一角をめぐって、ここまでつづいた長い道灌堀どうかんぼり、その水草のなかを半分はもぐって、本丸にたどりついた駿河太郎は、当代の将軍、徳川家光とくがわいえみつを討って取ろうという、おそろしい大望にもえて
幻術天魔太郎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
万太郎は黒鍬の剛兵衛にいて本丸の棟を離れ、富士見番所の宝蔵を左に見、西桔梗門にしききょうもんを通って清冽な道灌堀どうかんぼりの流れに沿いながら、的場曲輪まとばぐるわ高麗芝こうらいしばをふみしめて行くこと十数町、やがて
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)