“みのり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御法55.2%
収穫6.9%
6.9%
御宣6.9%
3.4%
御宣言3.4%
御法則3.4%
御詔3.4%
3.4%
3.4%
豊熟3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おもとのような善人が、会うべき御法みのりの光にも浴さず、闇から闇を拾うて生きていることの、何ぼう不愍にも思われるのじゃ」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あれは収穫みのりの星さまだ。両方の星さまが秋の収穫で、真ん中の星さまが収穫を担いでゐなさるのだ。秋になつて稲がみのればみのるほど真ん中の星さまは荷が重くなるので赤い顔を
八月の星座 (新字旧仮名) / 吉田絃二郎(著)
収穫のよろこびは来るべき人々の所有である。私のなさねばならぬ務めは、そのみのりの日に備えるための最初の支度である。私は多くの愛と熱情とをもってこの仕事をなした。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
あま御宣みのり老舌おいじた
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
歌はざりしとがめか、みのりなき冬の日にもうれへは照りしかど。
白鳥 (旧字旧仮名) / ステファヌ・マラルメ(著)
「げに、あのころは、日本じゅうの武士が、北条の悪政にみ、朝廷の御宣言みのりにはみな大きな望みをかけて、新しき世を仰ぎのぞんでおりました」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陰陽いんようむすびは宇宙うちゅう万有ばんゆうってもれぬとうと御法則みのり、いかにたか神々かみがみとてもこの約束やくそくからはまぬがれない。ただその愛情あいじょうはどこまでもきよめられてかねばならぬ。
国を思ひ御詔みのり伝ふと大鳥の立たしし君がきほひ猛しも
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
二に曰く、あつく三宝を敬へ、三宝はほとけのりほふしなり、則ち四生よつのうまれつひよりところ、万国の極宗きはめのむねなり。いづれの世何の人かみのりを貴ばざる。人はなはしきものすくなし、く教ふるをもて従ひぬ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
雪祭は睦月むつき神事かむごと、その雪は田の面のしづめ、雪こそはとよの年の、穂に穂積むみのりのしるし、その雪を神に祈ると、その雪に神と遊ぶと、山峡や小峡をがひの子らが、あなかそか、鬼の子鬼が、雪祭四方よもの鎮めと
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
学資を十分に取って、吉原で派手をした、またそれがための没落ですが、従って家郷奥能登の田野の豊熟みのり、海山の幸を話すにも、その「入船帳」だけは見せなかった。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)