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みのり
ふりがな文庫
“
御法
(
みのり
)” の例文
鳥部野
(
とりべの
)
一片の
烟
(
けむり
)
となって
御法
(
みのり
)
の風に舞い扇、極楽に歌舞の
女菩薩
(
にょぼさつ
)
一員
(
いちにん
)
増したる事疑いなしと様子知りたる
和尚様
(
おしょうさま
)
随喜の涙を
落
(
おと
)
されし。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「おもとのような善人が、会うべき
御法
(
みのり
)
の光にも浴さず、闇から闇を拾うて生きていることの、何ぼう不愍にも思われるのじゃ」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
思へば六とせそのかみに、
妙
(
たへ
)
の
御法
(
みのり
)
ををさめんと、わが
故郷
(
ふるさと
)
を後にして、
深雪
(
みゆき
)
の山に
旅寝
(
たびね
)
して、ボウダの国に入りにしが、今また雪の山に来て
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
これで
御法
(
みのり
)
の船に同じい、
御堂
(
おどう
)
の
縁
(
えん
)
を離れさえなさらなかったら、海に
溺
(
おぼ
)
れるようなことも起らなんだでございましょう。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
君が問ひ給ふは、
九三
往古
(
いにしへ
)
より論じ尽さざることわりなり。かの仏の
御法
(
みのり
)
を聞けば、
九四
富と貧しきは
前生
(
さきのよ
)
の
脩否
(
よきあしき
)
によるとや。
此
(
こ
)
は
九五
あらましなる教ぞかし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
或人の句に「残雪や
御法
(
みのり
)
の不思議蓮華山」とあるからは、これも一朶の白蓮華、晶々たる冬の空に、高く
翳
(
かざ
)
されて咲きにおうから、名づけられたのかも知れない。
梓川の上流
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
極楽の
御法
(
みのり
)
の舟に乗りたくば、胸の塵をばよっく鎮めよ、と御詠歌の歌にもございます。
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
御法
(
みのり
)
説かしき。雀子を
愛
(
を
)
しみたまへば雀子も慕ひまつりき。雀子にも
解
(
と
)
きやすき御言葉なれば、雀子も御言葉ををろがみまつり、羽根をすり
頭
(
つむり
)
さげてき。またちゆんちゆんと鳴いたりき。
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
わくらはに遇ひし
御法
(
みのり
)
の花の香は聴きしめてこそ身ににほひけれ
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
絶えぬべき
御法
(
みのり
)
ながらぞ頼まるる世々にと結ぶ中の契りを
源氏物語:41 御法
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
木々
紅葉
(
もみじ
)
せねばやまざる
御法
(
みのり
)
かな
六百句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
天つ
御法
(
みのり
)
のおん
宣告
(
つげ
)
に
茴香
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
わが浄土門他力の
御法
(
みのり
)
はいかにといえば、かの
竜樹菩薩
(
りゅうじゅぼさつ
)
も仰せられたごとく——仏法に無量の門あり、世間の道に
難
(
なん
)
あり
易
(
い
)
あり、陸路のあゆみは
則
(
すなわ
)
ち苦しく
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
難波江の蘆の枯葉をわたる風をも皆
御法
(
みのり
)
説く声ぞと聞き、浮世をよそに振りすてゝ越えし鈴鹿や神路山、かたじけなさに涙こぼれつ、行へも知れず消え失する富士の
煙
(
けぶ
)
りに思ひを
擬
(
よそ
)
へ
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
御法
(
みのり
)
説かしき。雀子を
愛
(
を
)
しみたまへば、雀子も慕ひまつりき。雀子にも
解
(
と
)
きやすき御言葉なれば、雀子も御言葉ををろがみまつり、羽根をすり
頭
(
つむり
)
さげてき。またちゆんちゆんと鳴いたりき。
観相の秋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
と見ると、仏壇に
灯
(
あかり
)
が
点
(
つ
)
いて、
老人
(
としより
)
が殊勝に坐って、
御法
(
みのり
)
の声。
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
犬猫の身にも生れず人の世に
御法
(
みのり
)
きけとて
出
(
いだ
)
しましけん
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
君が
著
(
き
)
る
袈裟
(
けさ
)
や
御法
(
みのり
)
の花衣
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
妙
(
たへ
)
の
御法
(
みのり
)
の
会
(
ゑ
)
にも
逢
(
あ
)
ひけり
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
樹にふるる風の音さへ
御法
(
みのり
)
なるたのしき国に今ぞ到らん
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
“御法”の解説
「御法」(みのり)は、『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。第40帖。巻名は、紫の上が花散里に詠んだ和歌「絶えぬべき御法ながらぞ頼まるる世々にと結ぶ中の契りを」に因む。
(出典:Wikipedia)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
法
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“御法”で始まる語句
御法度
御法体
御法主
御法事
御法令
御法会
御法則
御法川
御法度物