“御法体”の読み方と例文
読み方割合
ごほったい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうどこの上のお座敷でござります、そこへ機嫌ききに参りますると、六十五になる御法体ごほったいの隠居様。番頭どのや、厭な風説うわさがあるの、今湯殿で聞いて来ました。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
みかどの父ぎみ、後宇多ごうだ法皇は、まだ五十五、六でおわせられた。が、御愛人の遊義門院の死に会うて、御法体ごほったいとなられてからは、俄に、けまさッてお見えであった。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いかにおまえさんが、御法体ごほったいの、上人さまでも、こんな宝を、折角手に入れて、そのままになさるはずがないと思うのですがね——お前さんだって、島抜けの何のとまで綽名あだな
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)