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『八月の星座』
ふりがな文庫
『
八月の星座
(
はちがつのせいざ
)
』
白い雲が岫を出る。白い国道が青田の中を一直線に南に走る。八月の太陽は耕作地を焦きつくすまでに燃えてゐる。幌馬車が倦怠い埃を立てゝ走る。父は葡萄畑に立つては幾度か馬車の喇叭に耳をそばだてる。東京の学校から帰る長男、県の中学から帰る次男と……田 …
著者
吉田絃二郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
収穫
(
みのり
)
酸漿
(
ほゝづき
)
柄杓
(
ひしやく
)
鮠
(
はや
)