“笠”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
かさ	83.4%
がさ	13.5%
りゅう	1.8%
りつ	0.6%
シェイド	0.6%

かさ

ちょうどその夜は、小雨でもあったので、長兵衛は、蓑（）、笠（）にすがたを包み、城下端（）れのなまず橋を西へ、高台寺道（）をいそぎかけた。

新書太閤記：11 第十一分冊 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

がさ

これは無理（）なことでありました。そこで人力曳（）きの海蔵（）さんも、まんじゅう笠（）をぬいで、利助（）さんのためにあやまってやりました。

牛をつないだ椿の木 (新字新仮名) ／ 新美南吉(著)

りゅう

普通の声で「お前。支配人の笠（）さんと大森の警察署へ知らして頂戴ね。御飯はアトでいいから……」という中（）に淋しくニッコリ笑ったという」

二重心臓 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)

りつ

龔廷賢（）を宗（）とする治法を施したのである。曼公、名は笠（）、杭州（）仁和県（）の人で、曼公とはその字（）である。明（）の万暦（）二十四年の生（）であるから、長崎に来た時は五十八歳であった。

渋江抽斎 (新字新仮名) ／ 森鴎外(著)

シェイド

なる程、安物の置電燈（）のうす紫の笠（）の下で、水兵帽子の赤い玉のかすかに揺れているのがわかった。

少女 (新字新仮名) ／ 渡辺温(著)

“笠”の解説

は、被り物の一種。雨や雪、直射日光などが当たらないように頭に被る道具で、外出の際に顔を隠すのに用いることもあるKb_BritKb_世百典。東アジアおよび東南アジアで古くから広く用いられているKb_世百典Kb_Nipponica。、、と区別する意をもってともいうKb_大辞泉Kb_Brit。
被り笠_助数詞助数詞は、上からかぶせる覆いや蓋を数える。笠または笠状のものを数えるKb_精選国語。、、文化財に限る。、。
転義として以下のものがある。

被り物の「笠」のような形状の物を、被り物の笠に譬えていう「電灯の笠」「ランプの笠」などKb_大辞泉。。

紋所の名の一つ。家紋の一つ。笠紋ともいう。笠の図案の助数詞はKb_大辞泉「一蓋笠」「二蓋笠」など。「一階笠」「二階笠」の「階」は当て字。。

日本語の姓氏の一つ。
(出典:Wikipedia)

笠	漢検準1級 部首:⽵ 11画