“がさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ガサ
語句割合
43.1%
25.5%
15.7%
9.8%
木皿2.0%
2.0%
2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まるでりすのようなはやさでかけのぼっていったのは、たけがさ道中合羽どうちゅうがっぱをきて旅商人たびあきんどにばけた丹羽昌仙の密使、早足はやあし燕作えんさくだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
じゃがさがはねて、助六すけろくが出るなど、江戸気分なもの、その頃のおもちゃにはなかなか暢気のんきなところがありました。
妙子が着ている衣裳と云うのは、実は本家の姉の鶴子が昔婚礼の時に用いた三枚がさねの一番下の一と襲ねなのである。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
政子は、かえって、機嫌きげんよかった。静をさしまねいて、の花がさねの御衣おんぞを、きょうの纒頭はなむけぞと云って与えた。
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
念仏百万遍を唱えたものにだけ米を木皿がさに一杯、水を茶碗に一杯やると触れだした。
重吉漂流紀聞 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
辞書には「セプテンニス・プソリアアジス」は七ねんがさの事なりと、氷のやうにつめたい解釈がのつてゐた。
彼は、真白い、二つがさねの枕の上に仰向いたまま云った。
或る日 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)