“からかさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カラカサ
語句割合
82.5%
唐傘15.5%
唐笠1.0%
1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこに神輿みこしが渡御になる。それに従う村じゅうの家々の代表者はみんなかみしもを着て、からかさほどに大きな菅笠すげがさのようなものをかぶっていた。
田園雑感 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
父は田崎が揃えて出す足駄あしだをはき、車夫喜助の差翳さしかざ唐傘からかさを取り、勝手口の外、井戸端のそばなる雞小屋とりごや巡見じゅんけんにと出掛ける。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
右手めてに扇子、左手ゆんで唐笠からかさを各自巧みにさッと開いて、下座の鳴り物調子に合わしながら、主と寝ようか五千石取ろかを、すべすべとした細い竹棒の上でいともあざやかに踊りつつ
老イタル者ハからかさにな竿さおヲ擁シテ以テおのレガ任トナスといひ、於戯ああ翠帳紅閨すいちょうこうけい、万事ノ礼法異ナリトイヘドモ、舟中浪上、一生ノ観会かんかいレ同ジ
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)