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差翳
ふりがな文庫
“差翳”の読み方と例文
読み方
割合
さしかざ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さしかざ
(逆引き)
覚悟したれば身を
交
(
かわ
)
して、案のごとく
踵
(
かかと
)
をあげたる、彼が
足蹴
(
あしげ
)
をば
外
(
そら
)
してやりたり。蒲団持ちながら座を立ちたれば、
拳
(
こぶし
)
の
楯
(
たて
)
に
差翳
(
さしかざ
)
して。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
静に
臥
(
ふ
)
したりし貫一は忽ち起きて鞄を開き、先づかの文を
出
(
いだ
)
し、
焠児
(
マッチ
)
を
捜
(
さぐ
)
りて、封のままなるその
端
(
はし
)
に火を移しつつ、
火鉢
(
ひばち
)
の上に
差翳
(
さしかざ
)
せり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
父は田崎が揃えて出す
足駄
(
あしだ
)
をはき、車夫喜助の
差翳
(
さしかざ
)
す
唐傘
(
からかさ
)
を取り、勝手口の外、井戸端の
傍
(
そば
)
なる
雞小屋
(
とりごや
)
を
巡見
(
じゅんけん
)
にと出掛ける。
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
差翳(さしかざ)の例文をもっと
(13作品)
見る
差
常用漢字
小4
部首:⼯
10画
翳
漢検1級
部首:⽻
17画
“差”で始まる語句
差支
差
差覗
差向
差出
差俯向
差別
差当
差配
差置
“差翳”のふりがなが多い著者
尾崎紅葉
相馬泰三
永井壮吉
泉鏡花
永井荷風