“差配”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さはい70.6%
おおや29.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きとほるやうに蒼白あをじろきがいたましくえて、折柄をりから世話せわやきにたりし差配さはいこゝろ
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
へい、今日けふは休みましてござります、きまして差配さはいさん少々せう/\ねがひがあつて出ました。
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
差配さはいを探して、その家を見せて貰ったが、長い間貸家だったせいか、じめじめしていて、家の中は陰気に暗かった。
貸家探し (新字新仮名) / 林芙美子(著)
「実は、わしの手許てもとにも一名、そういう工事の差配さはいや土地の事情に通じている男をひとり留めおいてある。同時にこれへよんで、吉田六郎太夫と合議させてはどうだろう」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
巨万の財産を死蔵して、珍書画の蒐集に没頭していた故伯爵が四五年前に肺病で死ぬと間もなく未亡人は、旧邸宅の大部分を取毀とりこわして貸家を建てて、元銀行員の差配さはいを置いた。
けむりを吐かぬ煙突 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
差配おおやさん苦笑にがわらいをして、狸爺め、濁酒どぶろくくらい酔って、千鳥足で帰って来たとて、桟橋さんばしを踏外そうという風かい。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
双方聞合せて、仔細しさいが分ると、仕手方の先見あきらかなり、ステッキ差配おおやさえ取上げそうもないことを、いかんぞ洋刀サアベルうなずくべき。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おら遊女おいらんの名と坂の名はついぞ覚えたことはえッて、差配おおやさんは忘れたとわッしたっけ。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すぐにざぶり! 差配おおやの天窓へ見当をつけたが狛犬こまいぬ驟雨ゆうだちがかかるようで、一番面白うございました、と向うのにごり屋へ来て高話をしますとね。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
作平頼む、と差配おおやさんが置いてかれた。かしこまり奉るで、昨日きのうそれが出来て、差配さんまで差出すと、すぐに麹町のおやしきとやらへかしった。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)