“おおや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
37.5%
大屋16.1%
家主14.3%
大家12.5%
差配8.9%
大谷3.6%
差配人3.6%
大宅1.8%
大病1.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鍋久でも世間の手前、この一件を余りおおやけ沙汰にしたくないので、役人らにもよろしく頼んで、いっさいを内分に納めることにした。
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
高く、おおいなる、おおやけなる、あるもののかたに一歩なりとも動かすが道也先生の使命である。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
二枚のガラス戸越しに、隣の大屋おおやさんの高いへいかしとがこちらを見おろすように立っている。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そのうちに大屋おおやさんが来て、無理になだめて引っ張って帰ったが、考えてみれば可哀そうでもあり
半七捕物帳:68 二人女房 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
家主おおやさん、水口みずぐちしきい修繕なおしてくれなくっちゃ困るじゃねえか。もう腐っているんだ』
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家主おおやさん、これがその騙りの家に抱えられて、亡者をやっていた奴でさあ、これがいっち証拠だ」
立山の亡者宿 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
店子たなこいわく、向長屋むこうながやの家主は大量なれども、我が大家おおやの如きは古今無類の不通ふつうものなりと。
学者安心論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そのくせ、年がら年中、ピイピイの暮らし向き、店賃たなちんが三つ溜っているが、大家おおやは人が良いから、あまり文句をいわない。
おら遊女おいらんの名と坂の名はついぞ覚えたことはえッて、差配おおやさんは忘れたとわッしたっけ。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さあここじゃよ。十九日に因縁づきは。はばかってお名前は出さぬが、と差配おおやさんが謂わっしゃる。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
淙々そうそうと、瀬の音が耳に入ってくるのは、激流岩にくだけて飛沫ひまつを上げる大谷おおや川が、ほど近い。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
宇都宮近くに大谷おおやという土地があります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
つい四五日前、町内の差配人おおやさんが、前の溝川の橋を渡って、しとみおろした薄暗い店さきへ、顔を出さしったわ。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
丙「おい早く差配人おおやさんへ知らせろ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「チチーン、シャン、チチチ、チチチン。(鼓の口真似)ポン、ポン、大宅おおやの太郎は目をさまし……ぼんやりしないでさ。」
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ああ、去年は大病おおやみをやり、一昨年は恰度ちょうど旧正月の朝親父が死んだもので、どうしても来られなかっただ。御隠居も夏死なしたそうだな。おれあ今きいてびっくりしたところだよ」と木之助はいった。
最後の胡弓弾き (新字新仮名) / 新美南吉(著)