大谷おおや)” の例文
それは全く大谷おおやから大谷石を出したのにる。大谷は宇都宮からわずか一里余りの所であって、特にこの十数年、そこから盛にいわゆる「大谷石」が東京に運び出された。
野州の石屋根 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
淙々そうそうと、瀬の音が耳に入ってくるのは、激流岩にくだけて飛沫ひまつを上げる大谷おおや川が、ほど近い。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
宇都宮近くに大谷おおやという土地があります。いわゆる「大谷石おおやいし」の産地で、遠く弘仁こうにん時代にその石で刻んだ仏像が今も残っております。同じ石でその地方では見事な屋根をふきます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)