“大谷石”の読み方と例文
読み方割合
おおやいし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俗に、琵琶橋びわばしという江戸川上水の石橋をわたって、だらだら坂の中腹に見える大谷石おおやいし苔崩こけくずれした石段を七、八段のぼると、その上だ。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次には建築の様式を定め、日本の伝統を活かし、また大谷石おおやいしを材料に多く取り入れることを計った。かくして工を起し基礎が置かれたのは昭和十年十月である。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
焼あとのまだ夏草のむらがっている中へはいってゆき、乱雑に一つ所に集めてある大谷石おおやいしの一つに腰を下した。野村の手紙をみることで、度胸ができたのか涙はもう納った。
妻の座 (新字新仮名) / 壺井栄(著)