“大磐石”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいばんじゃく55.6%
だいばんじやく44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そろりそろりと臑皿すねざらの下へ手をあてごうて動かして見ようとすると、大磐石だいばんじゃくの如く落着いた脚は非常の苦痛を感ぜねばならぬ。
九月十四日の朝 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
先に来ている二人をめぐって、大磐石だいばんじゃくのうえに車座となり、なおそこらの岩へ思い思いに腰をかけた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれど大磐石だいばんじやくの如く腰をゑた儘、更に体を動かさうとも為ないので、仕方がなく、傍の二三人に助勢させて、無理遣りに其席から引摺上ひきずりあげた。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
雪頽なだれといふ事初編しよへんにもくはしくしるしたるごとく、山につもりたる雪二丈にもあまるが、春の陽気やうきしたよりむし自然しぜんくだおつる事大磐石だいばんじやくまろばしおとすが如し。