九月十四日の朝くがつじゅうよっかのあさ
朝蚊帳の中で目が覚めた。なお半ば夢中であったがおいおいというて人を起した。次の間に寝て居る妹と、座敷に寐て居る虚子とは同時に返事をして起きて来た。虚子は看護のためにゆうべ泊ってくれたのである。雨戸を明ける。蚊帳をはずす。この際余は口の内に一 …
題名が同じ作品
九月十四日の朝 (旧字旧仮名)正岡子規 (著)