“磐石”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばんじゃく68.1%
ばんじやく17.0%
ばんせき6.4%
バンジヤク6.4%
いわ2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柵外の爼板岩まないたいわの上に立つと、あなたのほうに洞窟の暗い口と、合歓ねむの巨木が見えた。有村は、弓を構えて磐石ばんじゃくの上に立っていたが
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
全く磐石ばんじやくのやうなもので、少々くらゐは突つついて搖つても、崩れるなどといふことは、想像も出來なかつたのです。
このほうはむしろそれを誘って、山の要所に、岩石や大木を積んで置き、下へかかる敵を見たら一度に磐石ばんせきの雨を浴びせるのだ。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
サハつても觸つても、巖ばかりである。手を伸すと、更に堅い巖が、掌に觸れた。脚をひろげると、もつと廣い磐石バンジヤクオモテが、感じられた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
第三は「望むらくはくろがねの筆と鉛とをもてこれを永く磐石いわりつけ置かんことを」である。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)