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磐石
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ばんじやく
ふりがな文庫
“
磐石
(
ばんじやく
)” の例文
全く
磐石
(
ばんじやく
)
のやうなもので、少々くらゐは突つついて搖つても、崩れるなどといふことは、想像も出來なかつたのです。
銭形平次捕物控:248 屠蘇の杯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
磐石
(
ばんじやく
)
を曳くより苦く貫一は膝の
疼痛
(
いたみ
)
を
怺
(
こら
)
へ怺へて、とにもかくにも
塀外
(
へいそと
)
に
踽
(
よろぼ
)
ひ出づれば、宮は
未
(
いま
)
だ遠くも行かず、
有明
(
ありあけ
)
の
月冷
(
つきひやや
)
かに夜は水の
若
(
ごと
)
く
白
(
しら
)
みて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
手を伸すと、更に堅い巌が掌に触れた。脚をひろげると、もつと硬ばつた
磐石
(
ばんじやく
)
が感じられた。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
(
分
(
わか
)
らんかい、
白痴
(
たはけ
)
めが。)と、ドンと
胸
(
むね
)
を
突
(
つ
)
いて、
突倒
(
つきたふ
)
す。
重
(
おも
)
い
力
(
ちから
)
は、
磐石
(
ばんじやく
)
であつた。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
わが沒理想は南山の壽の如く、かげず崩れざるべく、
不壞金剛
(
ふゑこんがう
)
の
磐石
(
ばんじやく
)
の如く、
芥子劫
(
けしこふ
)
に亙りて依然たるべし。わが論は宇宙とおなじく、萬理想はおろか萬哲學系を容れて餘あり。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
その外或は
鐵
(
くろがね
)
の
笞
(
しもと
)
に打たれるもの、或は
千曳
(
ちびき
)
の
磐石
(
ばんじやく
)
に押されるもの、或は
怪鳥
(
けてう
)
の嘴にかけられるもの、或は又毒龍の
顎
(
あぎと
)
に噛まれるもの、——呵責も亦罪人の數に應じて、幾通りあるかわかりません。
地獄変
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
とはに
磐石
(
ばんじやく
)
押し上ぐる
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
その外或は
鉄
(
くろがね
)
の
笞
(
しもと
)
に打たれるもの、或は
千曳
(
ちびき
)
の
磐石
(
ばんじやく
)
に押されるもの、或は
怪鳥
(
けてう
)
の
嘴
(
くちばし
)
にかけられるもの、或は又毒龍の
顎
(
あぎと
)
に噛まれるもの——、
呵責
(
かしやく
)
も亦罪人の数に応じて、幾通りあるかわかりません。
地獄変
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“磐石”の意味
《名詞》
磐石(ばんじゃく、ばんせき)
おおきな岩石。
非常に堅固で安定していること。
(出典:Wiktionary)
磐
漢検準1級
部首:⽯
15画
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
“磐石”で始まる語句
磐石糊
磐石板
磐石一座