“塀外”の読み方と例文
読み方割合
へいそと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
磐石ばんじやくを曳くより苦く貫一は膝の疼痛いたみこらへ怺へて、とにもかくにも塀外へいそとよろぼひ出づれば、宮はいまだ遠くも行かず、有明ありあけ月冷つきひややかに夜は水のごとしらみて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
蚯蚓みゝずが風邪の妙薬だといひ出してから、彼方此方あちらこちらの垣根や塀外へいそと穿ほじくり荒すのを職業しやうばいにする人達が出来て来た。
祖母が目をかけてやっていた、母子おやこ二人世帯じょたいの者が、祖母のうち塀外へいそとに住んでいた、その息子のほうのことです。
人魂火 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)