“ばんじやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:バンジヤク
語句割合
磐石61.5%
盤石38.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手を伸すと、更に堅い巌が掌に触れた。脚をひろげると、もつと硬ばつた磐石ばんじやくが感じられた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
わからんかい、白痴たはけめが。)と、ドンとむねいて、突倒つきたふす。おもちからは、磐石ばんじやくであつた。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たゞ他所たしよの者は渋海川しぶみがは氷見こほりみとて、花見のやうに酒肴しゆかうをたづさへきし彩筵はなござ毛氈まうせんなどしきてこれを見る。大小いく万の氷片こほりのわれ水晶すゐしよう盤石ばんじやくのごときが、あゐのやうなる浪にたゞよひながるゝは目ざましき荘観みものなり。
盤石ばんじやくに圧し伏せられし薔薇ばらの花石をはねのけてり深みかも
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)