“千曳”の読み方と例文
読み方割合
ちびき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼等は皆息を呑んで千曳ちびきの大岩を抱えながら、砂に片膝ついた彼の姿を眼も離さずに眺めていた。彼はしばらくの間動かなかった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
かはれば現在げんざいをつとまへ婦人ふじん身震みぶるひして飛退とびのかうとするのであつたが、かる撓柔しなやかにかかつたが、千曳ちびきいはごとく、千筋ちすぢいとて、そでえりうごかばこそ。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
千曳ちびきの石胸に重しと夢さめて
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)