“千代”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ちよ92.9%
せんだい3.6%
ちい3.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだ女学校に通っているらしい、髪を束髪そくはつにした娘の半身像で、その裏には「興録さま。取り残されたる千代ちよより」としてあった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
すると、ダンスをおわったお千代ちよさんが、うすももいろのスカートをひらひらさせて、舞台うらへひきさがってきました。
正坊とクロ (新字新仮名) / 新美南吉(著)
砂山に生えまじる、かやすすきはやがて散り、はた年ごとに枯れ果てても、千代ちよ万代よろずよの末かけて、いわおは松の緑にして、霜にも色は変えないのである。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お母さまは、ネルの着ものに、青いこうもりをさして、千代ちよをつれて、そこいらへ買ひものにいきなぞしました。
ぽつぽのお手帳 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
彼の著として伝わっている『仮名性理かなせいり』あるいは『千代ちよもとぐさ』は、平易に儒教道徳を説いたものであるが、しかし実は、彼の著書であるかどうか不明のものである。
「あれが山萩、むこうのは豆萩……野萩……あちらが千代せんだい萩。でも、あれは四月でなくては、咲きませんのよ」
野萩 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
千代ちいちやん鳥渡ちよつと見玉みたまみぎから二番目ばんめのを。
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
千代ちいちやん今日けふすこはうかへと二枚折まいをり屏風べうぶけてまくらもとへすは良之助りやうのすけだせし姿すがたはづかしくきかへらんとつくもいたくせたり。
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)