“千代紙”の読み方と例文
読み方割合
ちよがみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おじいさんは、おばあさんが、こいの代金だいきんはらってくれるとにこにこしました。そして、ふところからうつくしい千代紙ちよがみしました。
千代紙の春 (新字新仮名) / 小川未明(著)
金目かねめのものではあるまいけれども、紅糸べにいとで底をゆわえた手遊おもちゃ猪口ちょくや、金米糖こんぺいとうつぼ一つも、馬でき、駕籠かごかかえて、長い旅路を江戸から持って行ったと思えば、千代紙ちよがみの小箱に入った南京砂なんきんずな
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
中味なかみはわざ/\其所そこつていてつたやうに、しもうへにちやんとすわつてゐるが、ふたは二三じやくはなれて、へいけられたごとくにかへつて、なかつた千代紙ちよがみ模樣もやう判然はつきりえた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)