千代紙ちよがみ)” の例文
おじいさんは、おばあさんが、こいの代金だいきんはらってくれるとにこにこしました。そして、ふところからうつくしい千代紙ちよがみしました。
千代紙の春 (新字新仮名) / 小川未明(著)
金目かねめのものではあるまいけれども、紅糸べにいとで底をゆわえた手遊おもちゃ猪口ちょくや、金米糖こんぺいとうつぼ一つも、馬でき、駕籠かごかかえて、長い旅路を江戸から持って行ったと思えば、千代紙ちよがみの小箱に入った南京砂なんきんずな
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
中味なかみはわざ/\其所そこつていてつたやうに、しもうへにちやんとすわつてゐるが、ふたは二三じやくはなれて、へいけられたごとくにかへつて、なかつた千代紙ちよがみ模樣もやう判然はつきりえた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「お母さん、千代紙ちよがみを買って下さいな」
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
千代紙ちよがみりませう、たたみませう。
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「この千代紙ちよがみは、こいりのおじいさんが、まごっていってやろうとおもったのを、おまえが病気びょうきだというのでくれたのだよ。」
千代紙の春 (新字新仮名) / 小川未明(著)
中味はわざわざそこへ持って来て置いて行ったように、霜の上にちゃんとすわっているが、ふたは二三尺離れて、へいの根に打ちつけられたごとくに引っ繰り返って、中を張った千代紙ちよがみの模様が判然はっきり見えた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
おばあさんは、千代紙ちよがみをもらって、ふたたび、とぼとぼとつえをついてあるいてかえりました。そらには、いいつきていました。
千代紙の春 (新字新仮名) / 小川未明(著)
げたの鼻緒はなおてたり、つめをったりするときだけにしか使つかわれなかったけれど、としとったはさみは、わかいころ、おじょうさんが人形にんぎょう着物きものをつくるときに、うつくしい千代紙ちよがみや、がみったり、また
古いはさみ (新字新仮名) / 小川未明(著)
いえかえると、いもうとのみつ一人ひとり千代紙ちよがみしてあそんでいました。
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)