“大谷地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおやち75.0%
おほやち25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある薄月夜うすづきよに、あまたの仲間の者とともに浜へ越ゆる境木峠を行くとて、また笛を取り出して吹きすさみつつ、大谷地おおやちというところの上を過ぎたり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
大谷地おおやち(ヤチはアイヌ語にて湿地の義なり内地に多くある地名なりまたヤツともヤトともヤとも云うと註あり)
遠野の奇聞 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ある薄月夜に、あまたの仲間の者と共に浜へ越ゆる境木峠を行くとて、また笛を取り出して吹きすさみつつ、大谷地おほやちといふ所の上を過ぎたり。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
四一 和野の佐々木嘉兵衛、ある年境木越の大谷地おほやちへ狩りにゆきたり。死助しすけの方より走れる原なり。秋の暮れのことにて木の葉は散り尽くし山もあらはなり。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)