“薄月夜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うすづきよ70.0%
うすづくよ30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薄月夜うすづきよである。はっきりとも見えぬ水のくまに、何やらざぶんという物音がする。獺が鮭でも取るのであろう、という句意らしい。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
では、ふくよかな女らしさに欠けているかというと、包まれている中に、薄月夜うすづきよの野の花みたいににおうものがある。ほんのりと、楚々とある。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
薄月夜うすづくよこよひひそかに海鳥うみどりがこのをかの花をついばみに
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
暮れぬめりすみれ咲く野の薄月夜うすづくよ雲雀ひばりの声は中空なかぞらにして
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)