“月夜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つきよ71.6%
げつや9.5%
つくよ6.8%
づきよ5.4%
ツクヨ4.1%
づくよ2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕月夜ゆふづくよといふのは夕月ゆふづきといふことでなく、月夜つきよつきのことです。で、夕月ゆふづきころといふと、新月しんげつ時分じぶんといふことになります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
そぞろにわれわれの過ぎ去った学生時代を意味深く回想させ、ゴンクウル兄弟が En 18… の篇中に書いた月夜げつやムウドンのうるわしい叙景は
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
美緒つ! 馬鹿野郎! 眠つちやいかん! 眠るなと言つたら! 反歌! いゝかつ! 十五もちくだち清き月夜つくよに吾妹子に
浮標 (新字旧仮名) / 三好十郎(著)
夜が更けるに従つて秋めいた星月夜づきよとなつたが、河筋を伝つて北から吹く風が今日けふにはかに取出した冬服をとほして寒い。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
また、「キ、ヒ、ミ」も「ツキ」が「月夜ツクヨ」となり、「」が「火中ホナカ」となり、「カミ」が「神風カムカゼ」となり、「」が「むくろ」(骸)となり、「」が「木立コダチ」になります。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
ゆふ月夜づくよ ほのめしあぢさゐの、はなも まどかにきみちにけり
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)