月夜げつや)” の例文
そぞろにわれわれの過ぎ去った学生時代を意味深く回想させ、ゴンクウル兄弟が En 18… の篇中に書いた月夜げつやムウドンのうるわしい叙景は
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
諸君しよくんにしてし、月夜げつやふえいて、諸君しよくんこゝろすこしにても『永遠エターニテー』のおもかげうつるならば、こひしんぜよ。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
ベデカア氏は月夜げつやの光景をめたが、この下で折柄をりから時雨しぐれに立濡れた僕の感じも悪くなかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
さあいたところみやこはなの評判で、しも全盛ぜんせいきはめたりし我楽多文庫がらくたぶんこにはか月夜げつや提灯てうちんつた、けれども火はえずに、十三、十四、十五、(よく二十二年の二月出版しゆつぱん)と持支もちこたへたが
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
すぢ日本につぽんうるはしき乙女おとめ舞衣まひぎぬ姿すがたが、月夜げつやにセイヌかは水上みなか彷徨さまよふてるといふ、きはめて優美ゆうびな、またきはめて巧妙こうめう名曲めいきよく一節ひとふし、一は一よりはなやかに、一だんは一だんよりおもしろく
あるは月夜げつやの清光にしろみしからだ、うちのばし
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
あるは月夜げつやの清光にしろみしからだ、うちのばし
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
第三十回 月夜げつや大海戰だいかいせん
第三十回 月夜げつや大海戰だいかいせん