“優美”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうび42.9%
いうび28.6%
やさし9.5%
しとやか4.8%
はで4.8%
やさしき4.8%
エレガント4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その黒いむく毛のわかいハイカラさんは、ゼルビノこうですが、これは優美ゆうびという意味で、よく様子をごらんなさい、いかにもその名前のとおりだ。
みどりかみかつらまゆ皓齒かうしあたか河貝かばいふくんで、優美いうび端正たんせいいへどおよぶべからず。むらさきかけぬひあるしたうづたまくつをはきてしぬ。香氣かうき一脈いちみやく芳霞はうか靉靆たなびく。いやなやつあり。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
昨日きのふはからずも天外てんぐわい萬里ばんりわが同胞どうほうにめぐりひ、あだかてんのなせるがごと奇縁きえんにていま優美やさし春枝夫人はるえふじん可憐かれんなる日出雄少年等ひでをせうねんらおなふねおな故國ふるさとかへるとはなにたる幸福しあはせであらう。
「ああ、しかも首席よ。出来るんだね。そうして見た処、優美しとやかで、品が良くって、愛嬌あいきょうがある。沢山ない、滅多にないんだ。高級三百顔色なし。照陽殿裏第一人だよ。あたかもよし、学校も照陽女学校さ。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「これは先代のワルソノーフィ長老の時分からあったのですかい? なんでも、あのかたは優美はでなことが大嫌いで、婦人たちさえ杖で打たれたというじゃありませんか」
雪吹ふゞきなどにつもりたる雪の風に散乱さんらんするをいふ。其状そのすがた優美やさしきものゆゑ花のちるを是にして花雪吹はなふゞきといひて古哥こかにもあまた見えたり。
隅田川すみだがわでの恋人、「さくら」が、一足先きに艇庫ていこに納まり、各国の競艇のなかに、一際ひときわ優美エレガント肢体したいつややかに光らせているのをみたときは、なんともいえぬ、うれしさで、彼女のお腹を
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)