“肢体”のいろいろな読み方と例文
旧字:肢體
読み方割合
したい92.6%
からだ7.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
共和政府では、軍隊や大学や国家のあらゆる肢体したいを実は脅かしてる、それら乞食こじき坊主や理性の狂信者らの密偵を、内々奨励していた。
こういう風に、日本の妖怪には切りはなされた肢体したいを非常に実想的にとりあつかってある。これらも「病的感」「不具感」である。
ばけものばなし (新字新仮名) / 岸田劉生(著)
お鳥は時々谷川の水鏡を見て、次第に美しくなって行く自分の肢体からだと、山人達や、たまに里から来る人間と自分との間に、恐ろしい差違さしちがいのあることを覚り始めました。
裸身の女仙 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
縄を解き、懐中ふところよりくし取りいだして乱れ髪けと渡しながら冷えこおりたる肢体からだを痛ましく、思わず緊接しっかりいだき寄せて、さぞや柱に脊中がと片手にするを、女あきれて兎角とかくことばはなく
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)