“差違”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちがひ18.2%
さい18.2%
さゐ18.2%
ちがい18.2%
かはり9.1%
さしちが9.1%
さしちがい9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
崋山の手紙も今ではそんなに値段が高まつて来たが、以前もと素麺箱そうめんばこに一杯で、たつた十円の時代もあつた。——断つておくが、素麺の値段は、今とその頃と大した差違ちがひはない。
この大小だいしよう差違さい地震ぢしん性質せいしつにより、また關係地方かんけいちほう地形ちけい地質ちしつとうによつても一樣いちようではないが、多數たすう場合ばあひ平均へいきんしていふならば、主要動しゆようどうたる横波よこなみ
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
しかも其上に前述べた通り、国情の差違さゐならびに批評家の誇張などを念頭に置いて、是からトライチケを一瞥しやうとするのである。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
もしいて違うところを詮議せんぎしたら赤毛布をかぶってるのとかすりを着ているとの差違ちがいくらいなものだろう。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
尊父をぢさん、尊母をばさんの心にもなつて見たら、今の私にはそはされないのは、決して無理の無いところで、子を念ふ親のじようは、何処どこの親でも差違かはりは無い。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
用なしの身体からだゆえ、客人が其処そこへ寄って、路傍みちばたに立って、両方ともやたらに飛車ひしゃかく取替とりかえこ、ころりころり差違さしちがえるごとに、ほい、ほい、と言う勇ましい懸声かけごえで。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お鳥は時々谷川の水鏡を見て、次第に美しくなって行く自分の肢体からだと、山人達や、たまに里から来る人間と自分との間に、恐ろしい差違さしちがいのあることを覚り始めました。
裸身の女仙 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)